森本酒造合資会社

銘柄酒/「小夜衣」
名水の湧く茶どころ菊川唯一の酒蔵
蔵元親子が仕込む個性あふれる旨酒
JR菊川駅からほど近くに建つ森本酒造は、蔵元である森本均社長自らが杜氏を務める自醸蔵です。自醸蔵とは、南部や能登、越後といった、各地の杜氏集団からの技術者派遣に頼ることなく、自分たちの力だけでお酒を造る蔵の事です。専門的な技術・知識・経験が求められる酒造りにおいては、冬季出稼ぎの蔵人・杜氏が今も重要な役割を担っています。とは言え、酒造りに携わる雪国からの人材が年々減っているのは確かであり、そのため、出稼ぎの杜氏や蔵人を雇わず、自分たちの力だけで酒を造るという蔵が、実際に増えてきているようです。森本酒造の自醸は徹底しており、蒸米を運ぶといった力作業は、手伝ってくれる人を臨時に雇いますが、それ以外の麹造りや酒母造りといった重要な工程は、森本社長がほぼ一人で作業されていました。2010年頃のお話ですが、酒造りの時期にお邪魔すると、麹室(こうじむろ)に寝袋を持ち込み、一人泊まり込みで製麹(せいぎく)作業にあたっていました。この時は、吟醸酒用の麹を育成する「蓋麹法(ふたこうじほう)」という、非常に手間のかかる麹育成作業の真っ最中。普通、蓋麹法は交代制で行いますので、一人で作業するとなれば、麹室に泊まり込みにならざるを得ないのです。ここまで徹底した手造りですので、当然、その酒に森本社長の個性や好みが、色濃く反映されることになります。言い換えれば、これほどハッキリと造り手の顔が見える酒は、他にはないかもしれません。そのため、森本酒造のお酒は、売り手にも、飲み手にも熱心なファンが多いことで知られています。森本社長に、今年のお酒の仕込み具合はいかがですかと聞くと「まぁだ分からんな。だが、いまのところ悪くはないな」と言いながらニヤリと笑います。お酒はもちろんですが、こうした飾り気のない人柄も、多くのファンから愛されています。
創業明治20年、森本酒造の伝統を
守り伝えてゆく親子鷹
2016年の酒造りから、息子さんの圭祐さんが蔵に入り、文字通り親子鷹での酒造りが始まっています。2020年に蔵にお邪魔し、圭祐さんが蔵に入ってくれてよかったですねと申し上げると「うん、まあな、助かっているよ」と照れ臭そうに話されていました。圭祐さんにもお話を聞くと「昨年は初めて3本のタンクを担当させてもらい、初作1号、2号、3号と、自分の名前の入った3種類のお酒を出させていただきました。今年も2本から3本のタンクを任せてもらえそうです。一緒に造っていても、社長と私では出来上がったお酒の個性は異なりますが、いずれも森本酒造、小夜衣らしいと言っていただけるようになりたいと思います」と語ってくれました。森本均社長が築き守ってきた『小夜衣』ブランドに、次代の担い手である圭祐さんが、さらに新しい魅力を付加してゆく。小夜衣ファンにとっては「社長、圭祐さん、どちらが担当したお酒だろう?」と、新たな楽しみも増える。酒蔵という伝統産業が、長く続いている所以が、ここにあるのかもしれません。

主要銘柄

品名:小夜衣 純米大吟醸
米(精米歩合):
酵母:
日本酒度:
酸度:
品名:小夜衣 大吟醸
米(精米歩合):山田錦(40%)
酵母:協会1401号
日本酒度:-
酸度:-
品名:小夜衣 純米吟醸
米(精米歩合):山田錦(50%)
酵母:協会1401号
日本酒度:-
酸度:-
品名:小夜衣の詩 純米吟醸 生酒
米(精米歩合):
酵母:
日本酒度:
酸度:
品名:小夜衣 古酒浪漫
米(精米歩合):(60%)
酵母:
日本酒度:
酸度:
品名:小夜衣 特別本醸造
米(精米歩合):(55%)
酵母:
日本酒度:
酸度:
品名:小夜衣
米(精米歩合):
酵母:
日本酒度:
酸度:
会社概要
社 名:森本酒造合資会社
住 所:菊川市堀之内1477
連絡先:TEL. 0537-35-2067 FAX. 0537-35-1384
代表者:森 本 均
杜 氏:森 本 均(自社)
創 業:明治20年(1887年)
最寄駅:JR菊川駅より徒歩約5分。
見 学:要事前連絡
http://sayogoromo.jimdo.com/