杜氏研究会での評価を踏まえ、より研鑽を重ねたお酒を競う鑑評会の日です。研究会では当日持ち込みだったお酒も、すべて前日に持ち込み、同じ温度で管理、そして室温も15度に設定し、お酒を同条件にして審査します。
出品酒は全部で19場62点。前回同様グルコース値によって振り分けます。今回は半分で分けるのではなく数値で仕分けします。手慣れた裏方陣が準備を進めている間、別の部屋では鑑定する面々で鑑定の指針を打ち合わせし、審査の方向性を同じに整えます。
前回の課題の紙が濡れてしまう件も、「マッキーPRO 特殊用途DX」という濡れたブロックにも文字が書けるという強力なペンを用意して対応。問題ありませんでした。
まずは第1審からです。写真は純米吟醸酒1審のものですが、38種のお酒を並べると、4プレートにもなります。こんなにたくさんのお酒を評価する、審査員の持久力・忍耐力・精神力はさすがとしか言いようがありません。
順次審査はすすみ、第3審は、吟醸酒の部も純米吟醸酒も各3本ずつとなりました。さすがに審査の方々も、かなり悩みつつ、お酒の味を見るのにプラカップを何往復か確認をされている様子が見受けられました。鑑評につかうお酒は1カップにつき約40mlを用意しており、1審や2審では余るものがあったのですが、3審はほぼ空になっている方もいらっしゃいました。
13人の審査員により選ばれた、今回の鑑評の結果です。
吟醸酒の部 (1審)24本 → (2審)19本 → (3審)3本
純米吟醸酒の部 (1審)38本 → (2審) 26本 → (3審)3本
見事、県知事賞に輝いたお酒は
・吟醸酒の部 株式会社土井酒造場 「開運」
・純米吟醸酒の部 磯自慢酒造株式会社 「磯自慢」
でした。おめでとうございます。
その他入賞につきましては、鑑評会受賞歴のページに記載してありますので、興味のある方はぜひご確認ください。