三和酒造株式会社

銘柄酒/「臥龍梅」、「静ごころ」、「羽衣の舞」
静岡で一二を争う老舗酒蔵ながら
新しい挑戦を恐れない進取の気風
三和酒造の創業は1686年(貞享3年)、330年以上の歴史ある酒蔵。静岡県内では初亀醸造(創業1636年・藤枝市)に次いで、長い歴史を誇ります。これは300年以上にわたって、このお酒が人々に愛されつづけてきた証左です。ただ、忘れていけないのは、酒蔵として企業として何の工夫も変化もせずに、300年以上もの長きにわたって、存続できるはずがないという事です。そこには時代時代に即した、努力や挑戦があったはずです。世の多くの製品がそうであるように、日本酒も「こういう品質の酒をこのくらいの量、これだけのコストで、いつまでに造りたい」という明確な目標があります。その目標の実現を目指し、酒造りの品質設計や工程計画が建てられ、そのスケジュールに沿ってお酒が仕込まれていきます。酒造りは発酵学など科学の成果です。求められるのは「何をどうしたらこういう酒質が出来上がるのか」という再現性です。この再現性がなければ、毎年、酒質が大きく異なるお酒が出来上がってしまいます。時代時代によって、科学に関する知識や技術には大きな差があります。しかし、時代ごとの作り手は、自身が身に着けた最先端の技術を注ぎ込み、お酒の再現性に挑んで来たはずです。酒造りは科学であり、そして、決して手を抜かない工夫を怠らないという、作り手の情熱があってこそ「去年と同じ美味い酒」が製造されます。
創業330年を誇る老舗の蔵元が
己を信じて生み出した『臥龍梅』
三和酒造の鈴木克昌社長は、明確な目標を持った、蔵元であり経営者です。昔、新銘柄の開発を目指していた鈴木社長の目標は、『華やかなフレーバー(香・味・食感など口に入れた時に生じる感覚)と、輪郭のハッキリした豊かな味わい、そしてキレの良い後口』というものでした。この目標に沿って、南部流の名人・菅原富男杜氏が造りだしたお酒が、平成14年発売の『臥龍梅』です。随分以前の話ですが、静岡県には『爽やかな果実香と優しい酸味』『呑み飽きしない綺麗な円い酒』と表現される静岡型という評価基準があるなか、なぜ臥竜梅の開発に踏み切ったのですか?と、鈴木社長にお聞きしたことがあります。「昔に比べて日本の食生活も大きく変わって来ました。あっさりした和食中心から、味の強い洋食や中華、魚よりも肉料理という具合に。刺激の強いファーストフードも当たり前です。つまり日本人の味の好みが、変わってきたという事です」「新しい食の時代を迎えている中、今までと同じ基準でお酒を造り続けていいのか、ずっと考えて来ました。これからは濃い味や刺激の強い料理が増えてゆくのに、昔と変わらない静岡型のままで良いはずがない。変わるべきだと。そうして生まれたお酒が臥竜梅です」「これからの食生活のスタイルや外食市場のトレンド、海外市場への挑戦を考えた時、三和酒造のお酒は臥龍梅スタイルで行く!と明確に舵を切ったのです」と教えてくれました。創業330年の老舗酒蔵が、変化を恐れず挑戦する姿に、とても感激したことを憶えています。臥竜梅の発売開始から18年、臥竜梅スタイルはすっかり定着しましたが、そうした蔵元の決意によって生まれたお酒だと、知っていただければと思います。

主要銘柄

品名:臥龍梅 純米吟醸
米(精米歩合):
酵母:
日本酒度:
酸度:
※スペックは使用米によって異なります。

品名:臥龍梅 純米酒 原酒二度火入れ
米(精米歩合):
酵母:
日本酒度:
酸度:

品名:臥龍梅 純米大吟醸 無濾過原酒
米(精米歩合):山田錦(40%)
酵母:協会10号系
日本酒度:+1
酸度:1.4
※スペックは使用米によって異なります。

品名:臥龍梅 吟醸 無濾過原酒
米(精米歩合):
酵母:
日本酒度:
酸度:

【受賞歴】インターナショナル・サケ・チャレンジ

2007年度 最高賞受賞
2008年度 最高賞受賞
会社概要
社 名:三和酒造株式会社
住 所:静岡市清水区西久保501-10
連絡先:TEL.054-366-0839FAX. 054-366-0380
代表者:鈴 木 克 昌
杜 氏:多 田 和 仁(南部)
創 業:貞享3年(1686年)
最寄駅:JR清水駅から車で約5分、徒歩約25分。
見 学:無
http://garyubai.com