静岡の地酒「静岡県酒造組合」 富士山、天城山地、南アルプスの名水で醸す静岡の地酒を蔵元情報と共にご紹介。日本酒の良さ、日本酒文化を多くの方に伝えたい。
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静岡県の酒蔵会社と蔵元の紹介

しずおか酒造りの風景


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インターナショナル・サケ・チャレンジ
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第11回 静岡県地酒まつりin東京

第22回 静岡県地酒まつりin静岡

日本酒で乾杯推進会議
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牧野酒造合資会社(3)

いくら飲んでも翌日残らない酒、料理を引き立てる酒造り!

──こちらのお酒を美味しく飲むタイミングというものがあれば、教えてください。

 酒にもいろいろな性格があって、中には封を開けると熟成香が強くて臭みを感じるものもあります。そういうものは、しばらく瓶に入れておくと本来の旨みが出てきますね。そうかと思えば、封を切った直後が美味しい酒もある。なかなか区分けは難しいのですが・・・。

──お酒とお料理のマッチングはどのように考えていらっしゃいますか。

 旅館など地元の料理を出すような店には、もちろん地酒を使ってもらうようにお願いしています。将来的には、料理と酒のバランスだけじゃなく、それプラス水の3拍子のバランスの良さを考えるようになっていくべきだと考えています。

──そういえば、ずいぶん立派な杉玉ですね。下世話な話になりますが、高価なものなのでしょう?

 うちの杉玉は杜氏が作ってくれています。買えばかなりの値段がすると思いますよ。あれひとつで軽トラック一杯分の杉を使ってますから・・・。


▲事務所の軒にかかる杜氏お手製の大きな杉球。杉玉の中をのぞくと、酒の熟成具合が読めるという。

──軽トラ一杯というのはすごいですね。

 重さもできたばかりはかなりのもので20kg以上はあるでしょうね。緑の大きなまりもみたいな状態ですよ。その玉が今の時期には茶色になり、すっかり軽くなって今は10kg程度ですかね。
 杉玉は新酒ができたことを知らせるのと同時に、私は酒の熟成加減をこれで計ってるんです。こうして、杉玉を掻き分けて中を覗いてみると、ほら、まだ中は緑の部分が見えるでしょう。蔵の酒の熟成も同様な進み具合だということが一目瞭然で分かるんですよ。

──なるほど、本当ですね。自然ってうまい具合いにできているのですね。
 ありがとうございました。

(取材日:2007年7月30日)