静岡の地酒「静岡県酒造組合」 富士山、天城山地、南アルプスの名水で醸す静岡の地酒を蔵元情報と共にご紹介。日本酒の良さ、日本酒文化を多くの方に伝えたい。
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静岡県の酒蔵会社と蔵元の紹介

しずおか酒造りの風景


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インターナショナル・サケ・チャレンジ
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第11回 静岡県地酒まつりin東京

第22回 静岡県地酒まつりin静岡

日本酒で乾杯推進会議
日本酒で乾杯推進会議

株式会社大村屋酒造場(3)

素材や料理の邪魔をせず、引き立て、調和する酒を。


▲平成19年の七夕まつり当日、ミーティング後に記念撮影。前列中央、緑のTシャツの方が松永社長。皆さん、とても仲が良く、活気にあふれた様子でした。

──なるほど。大村屋さんというと、「おんな泣かせ(純米大吟醸)」が全国的に有名ですが、個人的にはもう一方の、「若竹 鬼ころし」の本醸造系がとても馴染み深くて。

 本醸造は普段飲みの酒だから、常温でも燗でも旨い酒。普段、普通に飲んで普通に旨いと思っていただける酒。それが、一番大切なことだと思っています。「若竹 鬼ころし」はちょっとゴツイ系で辛口ですが、米の旨味がちゃんと生きている酒に仕上げています。

──お米のお話がでましたが、大村屋さんでお使いの米は。

 県外産の米と、県内産の米が半々ですね。県内産では「五百万石」「あいちのかおり」です。若手の農家が中心となって、酒米作りに取り組んでくれていますので、頼もしいですね。
 あと、県で開発した酒造好適米・誉富士も楽しみです。誉富士を使った「竹の風(純米吟醸)」という商品もあるんですよ。

──以前、試飲させていただきました。味はあるけど名の通りサラリとしていて、優しい爽やかな印象のお酒でした。
 そういえば、その時、社長からお聞きしたのですが、随分と輸出が伸びているそうですね。生産量の3割くらいが輸出されているとか。



▲事務所の2階は展示スペースとなっている。

 うちは日本名門酒会を通して、主にアメリカへ大吟醸など高級酒を輸出していますので、その品質を落とさないための輸送手段や、現地での保管・流通などの整備が不可欠です。また、アメリカは州によって税法が異なりますので、そうしたことにも対応できる、しっかりとした現地商社が必要なんです。
 お陰様でニューヨークでWAKATAKEといえば、高級日本酒というふうに浸透してきました。ワインやビール、スピリッツとは違う、「新しい酒」として受け入れられているようです。

──今後、ますます伸びが期待できますね。最後に日比野部長の抱負をお聞かせください。

 そうですね、日本酒は米の酒なんだから、しっかり米の味が生きた酒を、これからも造っていきたいと思います。
 それと、やはり私は「食」への興味がとてもありますので(笑)、親子参加型のイベントなどを企画し、「食育」という分野でも貢献できればと思っています。

──本日は、ありがとうございました。

(取材日:2007年8月17日)