トップ > 静岡県清酒鑑評会表彰式・きき酒会
2009年3月18日 静岡県清酒鑑評会表彰式・きき酒会
2009年3月18日の「平成21年静岡県清酒鑑評会表彰式・きき酒会」に来場された静岡出身の歌人・鷲巣錦司さんより、静岡地酒にまつわる短歌10首をご投稿いただきましたので、ここにご紹介いたします。
(上段左より)
1.一斉に新酒の壜のあけられて 会場は酒の香の洋(なだ)となる
2.集ひたるバッカス達は新酒との 対話に至福のひととき過ごす
3.サミットにふるまはれたる「磯自慢」 世界の首脳のごとく杯あぐ
4.安倍川の伏流水に仕込みたる 「満寿一」の味さやかに香る
5.水清き手越の里に親子して 仕込める「君盃」吾も乾杯
(下段左より)
6.受賞暦かさねし杜氏が安倍川の 湧水をもて成る「萩錦」
7.下戸われが酒仙の友に招かれて 貴(あて)なる酒を酌む春の午後
8.生粋の地元の銘酒列(つら)なりて 駿河の春を呑む心地せり
9.金賞の「開運」妻と酌み交はす 金婚式まで二年なる夜
10.冷や酒の「富士錦」歯にしみとほり 春のおぼろの夜は更けゆく